最近の妻のこと

先週の日曜日にはなんと一人でカレーライスを作った。退院間際に一度だけOTの先生と一緒に作ったことがあるというのだが、さしたる失敗もなくそこそこ美味しいカレーだった。この調子でいけば職場復帰も無理じゃないのではというと、「それは無理」の一言だった。
今週はそろそろ衣替えの時期だというので、妻が元気な時に使っていてそのままになっているクローゼットからいろいろと冬物を出してきて、一部を二階の現在起居している部屋に持ってきていた。とはいえ元気な時にもあまり着ていなかったはずの服やらを散乱させていて、ようやくそれを今日かたづけた。ちなみに一階のクローゼットの中はもっとすごい状態になっていた。これは来週片付けてあげようとは思っている。
妻の衣服のことなんかになると、正直どう整理してあげたらいいのかがわからない部分が多い。病人ということでいえば、私が着せたがるのはどうしてもジャージ系になってしまうのだが、それなりに元気になってきた妻からすれば、もっといろいろな服を着てみたいという気持ちもあるのだろう。毎日衣服を着せてあげる立場からすれば、パジャマ兼用のジャージ系など着させ易いものということでもある。
それ以前に女性の洋服に関しては、正直よくわからんところが多い。今では妻の下着とかも平気で一人でも買うことが出来るようになりつつあるにはあるのだが、ジャージ系以外の服となるとどんなものを新しく買ってあげるべきか、着させるべきかが、まだまだ今ひとつわかっていない。
妻には4人兄弟だが、妻以外はすべて男兄弟だ。一人くらい女の姉妹がいれば、いろいろ面倒みてもらえる部分もあっただろうにとも思うところもある。とはいえ今日もまたユニクロなんかにも寄って妻の冬用の外出着としてダウンのベストとかも購入した。
ユニクロでのちょっとした出来事だ。店に面した駐車場がいっぱいのため、隣の焼肉屋の駐車場に車を停めた。そこからユニクロまでは30メートルくらいだったのだが、4点杖で向かった妻にユニクロの駐車場につめているガードマンの老人が「頑張っているね」と声をかけてきた。聞けばその老人の息子さんも37歳の時に脳出血で倒れ右の片麻痺をわずらっているという。妻と同様杖歩行でけっこう一人でたいていのことは出きるようになったけれど、風呂は相変わらず介助が必要なのだとか。障害の度合いは妻と同じくらいなのか、それよりもずっと軽いのかどうかそのへんはよくわからなかった。
しかし不幸は様々なところに転がっているのだといことだな。