コルトレーンの誕生日か

http://www.asahi.com/paper/column20060923.html
朝日、天声人語に珍しくジャズネタが載っていた。いや珍しくというか、私が知っている限りではおよそ初めてのことだ。コルトレーンが9月23日生まれなんぞということはまったく知りもしなかった。この記事で面白かったのは、マイルスとトレーンが同じ年で生きていれば共に八十になるというくだりだ。そんなジジイのマイルスやトレーンなぞみたかね〜なと思う半面、もし二人が元気に生きてたりすると、やっぱりブルーノートあたりでしみじみライブなんかやっちゃうのかな、「マイルス・トーン」とか「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」とかをやっているのを想像してみる。まあ、ありえんことではあるのだが。
しかし二人が同い年だというのもなんか初めて知ったような気がする。記事にもあるようにマイルスのコンボにいる頃のトレーンはヤク中時代、あるいはまだまだ発展途上の頃だった。だからマイルスのほうが相当に兄貴分みたいな感覚がしていた。実際マイルスのコンボでは、トレーン相当にマイルスにしごかれたみたいな話をどこかで読んだような記憶もある。マイルスのもとで徐々に才能を開花させていくトレーンみたいな感じだな。今、「'ROUND ABOUT MIDNIGHT」「MILESTONES」とかをバック・グランドで聞いているんだけど、トレーンはやっぱりけっこう控えめな感じだ。
かといって生誕だからといって天声人語でとりあげられているような「至上の愛」とかを聞く気分ではないけどもね。今日はなんとなくマイルスコンボをしみじみ聞くことにする。