液晶テレビが届く

夕方より職制会議。連絡事項のみで手早く終わらせて帰宅する。
帰るとヘルパーさんがやや多めに作ってくれた妻の夕食の残りがあるので、腹も減っているのですぐに飯にしようと思っていると、妻が昼間全然歩いていないから散歩に行きたいという。仕方なく前日同様家の周囲ワンブロックを散歩する。8時過ぎにはテレビの届けがあるので、娘を一応留守番させておいた。妻の杖歩行の足取りだけは確実に進歩しつつある。身体的な回復度合いはけっこういいのだろう。でも、逆に退院して一緒に生活を続け始めて、妻の注意障害の状態がけっこう悪いのだなと実感させられる部分がだんだんと見えてきた。ある意味、妻は童女に戻ったようなところが多い。でも、それは悪くいえば軽度の痴呆症状でもあるかもしれないのだ。医師からはそうした断定はなかった。医師にしろ心理療法士にしろ妻の注意障害が発症当時よりはだいぶん改善されてきたと説明してくれてはいた。それでもやはり妻はもう発症前の妻とは別の人間になってしまった部分がたくさんあるのだ。心理療法士が「健常な時の奥さんと比較してしまうと、いろいろギャップがあると思います」と説明してくれた言葉が実感とともに再認識させられる。このへんのことは少しづつ書いていければ。
家に戻るとちょうど宅配便の車が家の前に停まっていて、運転手が荷物を玄関前に持ってきたところだった。ダンボール詰めされた32インチテレビはこちらが思っているよりも遥かにでかい代物だ。二階にあげるのを運転手に手伝ってもらう。夕食を速攻すませてからいろいろセッティングに入ったのだが、ビデオ&DVDレコーダー等との接続などすべて終了したのは11時過ぎだった。さすが大画面だなと思う部分もあるにはあるが、32インチはそれほど大きいなとも思わなかった。けっこうあちこちで液晶大画面を見てきているせいもあるのだろう。
とりあえずこれで明日からのワールドカップも楽しめそうだ。そして妻の昼間の生活もまた退屈することはないだろうとも思う。