自宅に入ってみる。

 昨日の外出時に妻を自宅に入れてみた。ここのところ休日には必ず外出をしている。いつも車で病院から自宅周辺あたりをうろうろしている。自宅の前ではいつも必ず車を停めているのだが、さすがに自宅に入るということはなかった。昨日は新しい試みとして一度家に入れてみようと思った。
 我が家は駐車場の奥に玄関があるという形状になっているので、自宅前に路駐してそこから車椅子を出して妻を乗せる。それから玄関までいく。残念ながら駐車場から玄関へはわずか三段ではあるが階段状になっているので、階段手前から妻をおんぶして家の中に入れた。すぐに一階の寝室に向かいベッドに寝かせた。妻にとっては二ヶ月ぶりの我が家のベッドだ。それからまた妻を背負って階段を上り二階のリビングへも行ってみた。妻は例によって障害の影響もあるのだろう、それほど感慨深いという風でもなかった。しかし、これもいずれ自宅に戻ってくる妻を迎える家族にとっては介護生活の第一歩なのだ。
 それにしても妻の重いことといったらないな。もっともこちらも歳が歳だし、体力も落ちているからなんだろうが、60キロ近い女性を背負っての階段の上り下りはけっこう堪えた。やっぱり妻には50キロ前半くらいまで痩せてもらわないとしんどいな。