妻を車に乗せる

 今日も1時から4時までということで妻の外出届けを出していたので外に連れ出した。妻は車に乗りたいという。弟夫婦も一緒で人手もあったので思い切って車に乗せた。車椅子からベッドに移る要領でなんとか車に妻を乗せ、車椅子は後ろの取っ手の部分を折り曲げるとどうにか折りたたむこともせずに荷室に乗せることができた。小さいながらミニバンさまさまである。
 妻は車に乗るとすぐにうちへ行きたいと言う。家にはいることはできないよと言うと、「外からだけでもいいたから家を見たい」とか細い声で答えた。それで30分足らずの距離だからとふじみ野まで向かった。妻は姿勢を保つのが辛いのかドアの方に寄りかかっている。ふじみ野に着いて家の前に車を止めると、妻はそれほど感慨深げにすることもなく、「もういい。行って」と言った。疲れてきたのだろう、病院に戻るかと聞くと「うん」と答えたので、ふじみ野の駅周辺をぐるっとしてからすぐに病院に戻った。結局1時間足らずのドライブだった。
 病院に戻ってからは妻の車椅子を弟夫婦と三人で代わる代わる押して、陸上トラックや池の辺りなどいつものお決まりのコースを散歩した。