八つ当たり的に娘に当たる。反省!!

 うちの娘は小学二年生だ。可愛い盛りでもあるし、年いってからできた子どもだから当然のごとく猫可愛がりしてきた。で、その結果当たり前といえば当たり前のごとく大甘ちゃんの甘えん坊娘に仕上がっている。母親の入院ではそれなりにショックを受けているのだろうが、とりあえずふだんの生活ではひょうひょうとしてその事実を受けとめている。へんに暗くなったり、心に傷を持ったりすることも、こと見た目にはあまりないようで、ふだん通り明るくふるまっている。たぶんにそれは父親の頑張りやら父親への信頼とかもあるだろうし(そう思いたい)、甘えん坊は甘えん坊ではあるけど、変に曲がらずに育ってきたということで、とりあえず子育て失敗ではなかったと思いたがっています。
 とはいえ、今回の出来事では娘に、「とにかくこれからはパパと君とでママを支えていかなくてはならない、だからもっとお姉さんになってくれ。自分のことは自分でやってくれ」と言い聞かせている。でも娘は一人では風呂に入れない、一人では寝れないとか、まあそのへんもいつも通りなわけだ。で、昨日もまた一人で風呂に入れないというので、いつものように風呂に入れていたのだが、けっこう遅い時間だったので眠かったのだろう、ぐずりだした。で、私が大人げなくきれてしまった。
「いいか、そうやってぐずってはパパになんでもやってもらう、そんなことをしていたらパパもたおれちゃうぞ。それでもいいのか。パパは仕事をして、ママのお世話もして大変なんだ。それでさらにお前のお世話とかしてたら、そのうちパパもママみたいになっちゃう。そうしたらお前は一人になっちゃうぞ。パパは○○くん(妻の弟)にもしパパがどうにかなったら、お前の面倒をみてくれるように頼んでおいた。そうなってもいいんだな」
 我ながらあまりにも大人げない言葉だ。娘は当然のごとく泣いた。先に風呂からだすと一人でパジャマに着替えて寝室に行き、たぶん初めてじゃないかな、一人で寝た。でもただでさえ母親の入院で傷ついたりしている娘に追い討ちをかけるような暴言だ、これってある意味精神的な虐待かもしれないとそこそこ反省している。しかしこれだけ心的に追い討ちかかっている自分の精神状態では、ちょっとしたことできれそうなところまできている。でも自省しなくちゃいけないな。あとで娘の寝顔に向かって小さく「ごめんな」とつぶやいたけど。