2005.11.16(水)妻の容態急変〜手術へ

 朝6時に病院から連絡が入った。脳の腫れがひどく救命のためにすぐ減圧開頭術を行う。電話で手術の承諾が欲しいという。手術、輸血、すべて承諾し、娘を連れて病院に向かう。
 手術は8:40分から開始され12時頃に終了した。
 執刀医からの説明は以下のようなものだった。

  • 脳の腫れがひどくなり正常な部位まで圧迫していて、このままでは命に関わる状態だった。朝6時前に呼吸機能も低下していた。そのため救命のため手術を行った。
  • 手術は右側の頭蓋骨の一部を切除し、人口硬膜をかぶせて脳圧を外に逃がせる状態にしている。
  • 手術は成功したが、容態はかなり難しい。合併症、出血、感染症、アレルギー、脳梗塞の再発などの可能性があり、おそらく今晩がヤマの状況で生存の確率は50%。今日一日もてばこれから今週末にかけての生存の確率は70%くらいになる。

 その後、集中治療室で妻と再会する。くりくりの坊主頭のうえ右側頭部におおきな絆創膏をされ体のあちこちにチュウブのささった痛々しい妻の姿に、もう言葉も出ない。時折、昨日はまったく動かなかった左腕や左足がかすかに動いているのを確認し、うまくすると機能が回復するかもしれないという淡い期待をもつ。
 6時過ぎ妻の兄が長野から見舞いにくる。兄と二人で集中治療室の看護師長から簡単な説明を受ける。術後の容態は安定している。うまくすると明日中に一般病棟に戻れるはずとのこと。執刀医から生存の確率が50%といわれているがと聞くと、「医師は厳しいことをいうんですよ」その言葉にややほっとする。
 9:30頃に病院を出る。帰宅は11時近く。