「奥様は魔女」

奥様は魔女（字幕版）

　今流行りのニコール・キットマンの最新作でもなく、かっての人気TVドラマ、エリザベス・モンゴメリーの鼻ぴくぴくでもなく、いわんやジャン・レノ版でもなければ日本の米倉涼子ヴァージョンでもない。これは戦時中ハリウッドに渡ったルネ・クレールが撮った小粋な小品。フレデリック・マーチもなかなか楽しい。そしてなんといっても魔女役のベロニカ・レイクの小悪魔的な魅力がいい。美人だし天衣無縫ぽくて可愛いし。
　特撮とかもなんとなく安っぽく、なんていうんだろう、きわめてお手軽な造りの映画なのにそれがちっとも気にならない。このへんはルネ・クレールの職人芸みたいなことなんだろうな。あとこの映画には俳優にしてユーモア作家、ロバート・ベンチリーなんかが脇をかためています。確かこの人って『JAWS』の原作者ピーター・ベンチリーのおじいさんだったよな。
　それにしても、ベロニカ・レイクは可愛い。