「スターウォーズ エピソードⅢ」

 これまた遅まきながらやっと観てきた。小学2年生の娘はやれ「マダガスカル」だ「奥様は魔女」だというのをなだめごまかし観ました。途中やっぱり話についてこれず(字幕だからしょうもないか)、飽きて話しかけられること数十回、それでもなんとか観ました。
 結論的にはエピソードⅢは、「いかにしてダース・ベイダーは生まれたか。あるいは双子の誕生」とでも副題つければよいお話でした。しかし後半はハイペースで、お話を進めていきましたね。もうなんかダイジェスト版を観ているような感さえしました。もともと'80年代にヒットしたエピソードⅣ〜Ⅵまでといかに辻褄を合わせるかに終始したのが今回のⅠ〜Ⅲまでのプロジェクト。Ⅲではもう無理やりはめこんだとでもいわんかの内容だな。
 とはいえ、Ⅲもけっしてつまらなくはなかった。結局私はこのシリーズが大好きなんだなと再認識いたしました。もともとこのⅢを観るために、Ⅰ、ⅡをDVDできちんと観直しておさらいを実行。いましがたもⅣをまたDVDで観ました。さあ、今週中にシリーズ最高傑作の誉れ高きエピソードⅤ「帝国の逆襲」やエピソードⅥ「ジェダイの復讐」を観返さねば。
 このⅢを観てこのシリーズの主役は結局のところダースベイダーだったのねと改めて思いました。なんていうのだろうダースベイーダーサーガみたいなものなんだろうな。アナキンがいかにしてダースベイダーになっていくか、そしてその子どもたちルーク、レイアの冒険譚、最後の父と子の和解みたいな、とてもとても人間的かつ古典的なお話なわけだ。
 でも、Ⅰ〜Ⅲは技術の進歩で特撮もCG駆使されていて、見ごたえ十分といえば十分なんだが、古い世代の私にとっては、どうしてもⅣ以降のものが好きなわけ。なんていうのだろうな〜、より活劇っぽいところがいいのかな。もうなんにも考えずに楽しめるみたいな感覚。善悪がはっきりしているところとかも。
 さらにいえば、家でⅣを観ていてⅠ〜Ⅲで感じたモノ足りたなさに気づいた。「そうだ、ハン・ソロがいない」っていうこと。Ⅰ〜Ⅲに欠けているのはそれだ。ハン・ソロハリソン・フォードは魅力あるキャラだからね。彼とチュー・バッカの掛け合いが楽しい。さらにいえば、ルークやレイアのキャラはとってもアメコミ的キャラでおよそ人間味がなくていいのよね。キャリー・フィッシャーナタリー・ポートマンを比べれば後者のほうがずっと美人だよ。でもねスター・ウォーズという映画の中では、やっぱりレイア=フィッシャーのほうがずっとマンガチックで魅力がある。レイア姫って、なんか手塚治虫のキャラみたいではないか。まあ、そんなどうでもいいことをいろいろ考えるのもまた楽しいわけだ。
 エピソードとしては完結しちゃったわけだが、このシリーズこれからどうなるんだろう。ルーカスのインタビューの中で、アニメによるテレビシリーズの企画があるみたいな話があったけど。個人的には、これだけ多彩なキャラがあるのだから、外伝ものをどんどん作ってくれれば、また楽しめると思う。若き日のヨーダの冒険とかだと子どもが喜びそうだよね。それとハン・ソロものはけっこうシリーズ化できそうな気がするな。かっての西部劇みたいな感じでスペース・ウェスタン・オベラ(そんなジャンルはないか)ができそうだ。もっともハリソン・フォードはちょっと歳くいすぎているから、誰か若手を抜擢しなけりゃならんだろうけどね。
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