海外組みの現況

 中村俊輔スコットランドのセルチックに移籍した。すでに数試合にスタメンに出場しているとか。良い選択だったとは思うよ。セリエAの中位以下のチームでも出たり出なかったりが続いていたんだから。とにかく試合で出続けなければ意味ないし、まだまだ伸びしろがあるんだからね。とにかくJリーグにしろ、プロ野球なんかでもそうだけど、外人さんは基本的に助っ人なんだから、チームの中心で活躍できなければ意味ないわけ。退団が決定的らしいけどジャイアンツのローズみたいにホームラン27本、打率2割台前半ではしょうもないわけだ。まあ、スコットランド・リーグはレンジャースとセルチックの二強が図抜けているところだけど、リーグ自体はメジャーじゃない。俊輔にとっては良い選択だとは思う。とにかく試合に出て活躍し、次のステップにあがれればいいと思う。
 同じことが中田秀にもいえる。プレミアのボルトンに移籍が決まったようだけど、ここ数年の彼ってほとんど活躍していないからな。ほとんどフル出場したのはセリエAの1〜2年目だけでしょう。ローマ以降の秀はほとんど出たり出なかったり。ちっとも伸びてないんだよね。アトランタ組から代表に呼ばれてワールドカップに出た頃は、このタレントはどこまで伸びるのかと、とても期待していたんだけど。やっぱりコマーシャルニズムに翻弄されちゃったんだろうね。実際プレーしなくてもCMに出て金稼げちゃうわけだから。それに彼ってけっこう年俸高いみたいだけど、年俸の割りにはやっぱり活躍してないもんな。ローズの例じゃないけど、彼は助っ人なんだからどのチームに行っても中心選手として試合出続けなくてはいけないと思うんだが、どうだろう。
 で、ボルトンっていうチーム。プレミアでは中位に位置するチームだよな。なんかロングボール中心でとにかく前のでかいFWが頭で合わせるっていう古典的なイングランドスタイルを固持しているっていう印象が強いけど、どうなんだろうな。まあ秀は当たりとかには強いからやっていけそうな気もする。でも彼が例によって例のごとくトップ下とかに固執するとうまくいかんような気がする。確かボルトンにはオコチャという王様がいるはずだし、こと攻め能力だけについていえば、オコチャは天才だもんな。代表でもそうだけど、秀が機能する場所はやっぱり3列目、ボランチだとは思う。そこそこ守備意識があり、当たりにも強い。視野も広いし、パスの展開力もあるわけだから、そのへんでもう少し大成して欲しいとは思う。こと3列目としての資質としては小野よりは上だと思うんだけどな。
 あとここんとこ少し期待しているのはフランス、リーグアンル・マンにいる松井大輔。とにかく出場機会に恵まれているみたいだし、左サイドの攻撃的MFとしてなかなか良い線いっているみたいだ。元々技術は確かなものがあるタレントだし、スピードもそこそこある。試合に出続けてもまれるとかなりのところまで行けそうな気がするな。同じ京都にいたパク・チソンはオランダでの活躍が認められてマンチェスターUに移籍した。現在のところではかなりの差がついてしまったけど、パクの場合マンチェスターで常時出場はなかなか難しいとは思う。だからこそ松井には試合に出続けて、パクとの差を埋めて欲しいと思うな。
 もっともパクがあのクリスチャン・ロナウドギグスからスタメンの座を奪うようだったら、それはそれで痛快なことだけどね。