イラン戦について

 日本代表とイランとのWC予選最終戦を観た。前半はかなりハイペースで良い組み立て、良い攻撃が出来ていた。こと前半に関していえばあと2〜3点入ってもおかしくない展開だった。ただし相手チームイランにあまりモチベーションが感じられなかったからな。WC出場も決まっている予選最終戦でアウェイ戦。なにがなんでも勝ちに行くっていう試合じゃなかったし、カリミもハシミアンもマハダビキアも出ていない。最も日本も中田秀、中村、稲本、小野、高原、柳沢といった海外組が出ていないから条件は一緒といってしまえばそれまでだけどね。
 後半はやっぱり息切れしてイランにかなり押し込まれていたな。中盤のチェックが甘くなたし、こぼれ球をほとんど相手に拾われた。あげくにアリ・ダエイにゴール前中央でボールが入ってPKとられる。もうイランのこれしかないっていう攻めにやられたんだから、情けないよな。アリ・ダエイは年齢的な衰えがはっきりしている。太っちゃたしぜんぜん動けない、スピード皆無。あそこはボール入れさせちゃ駄目だし、ダエイの前でカットしなきゃいけない展開だったと思うのだが。
 ジーコの采配も相変わらず。選手交代のタイミングが遅すぎる。前半あれだけとばしていたんだから、後半の息切れははっきりしていたはず。40分前後に阿部、今野を投入したけどあれは遅すぎるよね。小笠原なんかも最後はヘロヘロだったんだからもっと早めに交代させればいいのに、最後までひっぱたね。このへんがクエスチョンだな〜。
 まあジーコにとってはとりあえず勝つことで東アジア選手権の失敗を帳消しにできてよかったんだろうが、このチーム、海外組を加えてもやっぱりドイツでの本選はつらいと思う。それなりにタレントはいる。ある意味ではこれまでの日本代表の中では最強といっていいくらいにタレントが揃っているんだ。あとは戦術の徹底と監督の采配次第だと思う。そしてそれをジーコに求めなくてはならないんだよね。う〜ん、暗い。