'80年代ポップス

 あいかわらずTUTAYA通いしてブルーノート盤を借りまくっている。今回は前回書いたジミー・スミスの他にデクスター・ゴードンの『アワ・マン・イン・パリス』、ソニー・クラークソニー・クラーク・トリオ』の3枚。もう50枚以上借りまくり、焼きまくっているので、ほとんど落穂拾いみたいになっている。次回はサブーの『パロ・コンガ』とかを借りようと思っている。もう本当に落穂拾いの世界だな。
 で、ちょっと生き抜きみたいな感じで'80年代ポップスの2枚組みのベスト版をついでに借りた。懐かしい。この手のコンピレーション盤はすでに何枚も持っているのだが、今回はヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』とRUN.D.M.Cの『ウォーク・ディス・ウェイ』が入っていたので借りた。他にはライオネル・リッチー『オール・ナイト・ロング』、タコ『踊るリッツの夜』、デュラン・デュラン『ハングリー・ライク・ザ・ウルフ』、ジャクソン・ブラウン『愛の使者』なんていうのが収録曲の中ではお気に入りだな。
 思えば'80年代の前半はMTVの走りだった頃だな。毎週、小林克也の「ベストヒットUSA」やテレビ東京で土曜深夜にやっていた「ソニー・ミュージックTV」とかをかかさず観ていたような気がする。多分一番ポップ・ミュージックを聴いていた頃だ。ちょうど勤めて2〜3年でオーディオとかビデオとかに金を回せるようになった頃だな。さらにいえばウォーク・マンという画期的な機器が誕生した頃。そういう意味じゃ音楽を手軽に聴けるようになった時代でもあるわけだ。
 本当に良く聴いたような。ヒット・チャートを毎週チェックするというのは、それ以前でいえばラジオがメインだったような気がする。多分に'70年代はラジオの時代だったんだろうな。中学生の頃はよくAMラジオのヒット・チャート番組をチェックしていた。高校の頃はFMラジオの時代だった。そして'80年代はまさしくビジュアル。MTVはビデオの普及とともに海の向こうのミュージシャンの姿がより身近になったということなんだろうな。
 今手元にある『ビルボード・ナンバー1・ヒット』上下巻(音楽之友社刊)を紐解くと、懐かしさがこみあげてくる。試みに下巻の'80年代のナンバー1をあげていくと、

 続きはまた今度。それにしても'80年代はマイケル・ジャクソンとともに始まったていうことなんだろうな、やっぱり。ホール&オールの快進撃も'80年代になってからだ。さらにいえばクイーンも現役スーパースターだったし、ブロンディも人気がすごかったんだな、ちょっと意外だけど。
 ロング・ヒットは『フィジカル』の10週、『ベティ・デイヴィスの瞳』の9週。確かによくかかっていたよなこの2曲は。『エンドレス・ラブ』も流行ったけど、この手のデュエット、バラード系は体質的にいやなわけで、あんまり馴染みがない。
 そしてなによりも'80年代はジョン・レノンの死とともに始まったということなんだろう。