東京ディズニーランドにいく

 昨日は家族でTDLに行く。去年の夏以来だから久しぶり。
 朝10時頃に着いたのに、すでに入場制限がされていて駐車場は無料。なんでも当日券の販売は午後5時までないという。春休みの日曜日だから、地方からのツアー客とかも集中しているんだろう。もうこの時点で地獄を予感。事前にチケットを得ていたから、とりあえず入ることは入れた。で、場内はというといつも通りの混み方だなとは思ったが、アトラクションの待ち時間を見るとやっぱりすごいことになっていた。例えばホーンテッド・マンションあたりでも3時間待ちというすごい状態。
 とりあえず一番にしたのが、プーのハニーハントのファストパスを取ること。30分近く待って取ったら19時15分〜20時15分の時間帯という。それでも根が貧乏性の家族だから、とりあえず元をとろうと頑張って、イッツ・スモール・ワールド〜ピノキオ〜ミッキーマウス・レビュー〜スペース・マウンテン〜スター・ツアーズカリブの海賊ウェスタン鉄道〜ジャングル・クルーズ〜プーのハニーハント〜ピーターパン〜ホーンテッド・マンションと11のアトラクションをクリア。パレードの三つとも観たし、合間の時間つぶしは子どもの一番のお気に入りのトゥーンタウンを何回も。
 結局、閉園まで粘りに粘った。で、親もボロボロだけど小学1年生の子どももほとんど一歩も歩けない状態になった。もうこういう余裕のない観光はやめようとは思う。歳なんだからな〜。あとで子どもになにが一番良かったって聞くと「ミニーのおうち」だって。
 しかしこの歳になっても、ミーハーの聖地TDLに年に最低でも1回は行き、やれしんどいだの、ボロボロだのといいながらも、けっこう無心に楽しんでいるのはどういうことか。ことディズニーに関してだけは、ほとんど無批判に受け入れてしまうのはどうしてか。結局のところごく小さい頃にTVで放映されていたディズニーの番組で人格形成されてしまっているからなんだと思う。二週間に一度のサイクルで放映されたウォルト・ディズニー自身がホストをしていたあの番組を観ていたのは、およそ3歳から5歳くらいの頃だったはずだ。家の白黒TVで毎回夢中になって観ていた。たまに歩いていける距離にあった元町の喫茶店キクヤの当時としては本当に珍しかったカラー・テレビで観た天然色カラーのディズニーアニメ。その鮮やかな色彩に、幼いながらも胸をときめかした記憶がきっちり刷り込まれているからこそ、いまだにディズニー好きだけは変わらないのだと思う。
 だから子どもに1歳になるかならないくらいの時からアニメといえばディズニーものばかり観せてきた。わずか七歳にしてうちの娘はディズニーの長編アニメは総て観ているし、家にはビデオやDVDがすべて揃っている。特に戦前の『白雪姫』『ダンボ』から『ピノキオ』『ピーターパン』『シンデレラ』『眠れる森の美女』『不思議の国のアリス』『ジャングル・ブック』あたりまでの良質なアニメーションはもう繰り返し何度も観ているんじゃないかと思う。親自身が大好きだし、そしてこういうアニメを観ていれば、きっと良い子になれるんじゃないかという、およそ根拠のない信念を持っているんだから、しょうがないな。でも、少なくともアンパンマンやドラエモンよりは数段優れているとは思うし、ディズニーの長編アニメを小さい時から享受して育つのはけっして悪いことじゃないとは思う。
 まあ、子どもがいつまで親と一緒に遊びに行くかはわからない。TDLにもいずれは友達やボーイフレンドと行くようになるんだろう。それでも子どもが行きたいといっているうちはずっと繰り返しいくだろうし、子どもが親離れしたら、たぶん女房と二人で行くんだろうな。老夫婦でTDLというのもけっして悪いことではないような気もする。