『スウィング・ガールズ』

 レンタル解禁になったばかりの『スウィング・ガールズ』を観た。昨年の公開時に見逃していただけにレンタル解禁が待ち遠しかった。田舎の女子高生がジャズ・バンドをやるというシチュエーションだけでもういけるという感じがしたけど、期待にたがわず楽しめた。ジャズ好きにはお馴染みのナンバーばかりだし、主演している女の子たちはみんな可愛いし、この監督の作品は『ウォーター・ボーイズ』なんかもそうだったけど、脇をかためる大人たちもまたいい。なんかこういう小品ながら楽しめる映画を観ると、日本映画もあなどれないなと思う。ハリウッドのとにかく金かけましたみたいなコケオドシ作品なんかより断然良い。それと出演している女の子たちも伸びていきそうな子ばかりだな。
 あと竹中直人の怪演ぶりは見事だな。戯画化されたジャズマニアぶりはいささか鼻につくけど、生徒たちにジャズについて教える時にドルフィーの『ファイブ・スポット』を講釈するシーンなんかは、思わずニヤリとさせられる。
 爆笑だったのは楽器を買う資金を得るために松茸を取りにいって猪に襲撃されるシーン。作り物の猪とスチールを使い、そこにサッチモの『この素晴らしき世界』をかぶせる。こういう手法もありなんだな〜と思いつつ、とにかく笑えた。
スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]