カウンター・カルチャーの消滅

 市民運動の崩壊の背景にあるのは、カウンター・カルチャーの消滅にあると思う。この場合の抵抗主義は、政治的反体制だけでなくより広義な反権威主義という意味合いだ。その視消滅は、現在の政治、社会、文化を変革するという想像力が徹底的に欠如された状況ということだと思う。いまや抵抗主義とは、小泉流儀でいえば改革に抵抗する保守主義者という意味合いでさえ使われている。恐ろしいまでの意味のすり替え、言葉の遊びだ。