上福岡市長選

 今回の合併騒動で主役、武藤氏が3選を果たした。
 当日有権者数 44301人
 武藤 博    9556
 佐藤ひでと   7311
 投票率    38.72%
 
しかし、がっかりな数字だな。なにが腹立たしいって、この投票率だな。残りの27000人の上福岡市民はいったいなにをしていたんだい。あまりにも急速にすすむ合併話に,その情報の無さに無関心を決め込んじゃったってことかな。
 でも、合併相手のお隣の町では、合併推進の首長に対してのリコール運動が起きて12000人もの住民が合併にノーを表明しているというのにだよ。賛成でもなく反対でもなく、見事にシカト決め込んで、まあ合併の既成事実を黙認してしまった。
 なんかこの投票率の事実だけでも現時点での合併相手としては不満だな。投票率が50%前後いって合併推進派の現職が当選するならば、上福岡市民は合併を信任したといえる。でも合併を信任したのは1万に満たない人たちだ。これってコアな自民党系と創価学会民主党系労組の動員組って感じじゃないか。なんか虚しいね。ようは6割近くの上福岡市民は合併などどうでもいいっていうところなんだろうな。
 もちろん今回の市長選が、所謂市長選という意味でもほとんど意味がない、ある意味じゃ税金の無駄遣い的な部分はあるとは思う。だって合併が10月にあるとすれば、当選した市長の任期って1年もないわけなんだからね。でもね、この選挙はいってみれば大井町との合併を是とするかどうかという性格を帯びていたわけなんだ。それがこれだもんね。
 しかし、今の政治状況っていうのは、ある意味、政治的なアパシーによって成立しているってことだな。国政選挙を含めて投票率が7割なんてのは、もうおよそ久しくないんじゃないかと思う。最近は5割もおぼつかない状況だ。投票しない人々はというと、今の政党や政治に対して幻滅を感じている積極的な意味合いでの棄権組とはなから政治とかに興味を示さない人々とにわかれるんだろうと思う。さらにいえば、今の政治状況や政党の行動自体が、国民を政治にコミットメントさせる意義を失わせるようなことばかりしているんだとは思う。
 どこかの掲示板で書いたけど、これで一市一町の合併があったら、僕自身自治体選挙はすべて棄権するつもりではいる。だって民意を問うことなく首長や自治体議員がほとんど恣意的に市町村の合併という重要なことを決めてしまうという現実には、もう何をしても無駄という意味合いしか見出せないだろうということだ。ただし、例えばこういうブログでもいい、なんでもいいんだけど、異議だけは唱え続ける、遠吼だけど吼え続けるつもりではいる。それが僕の流儀だ。
 しかし、国政にしろ地方政治にしろ、およそ政治というものを意識の中から消し去ったまま日々日常を送っている人々が多数いるという現実、これが問題なんだ。彼らにはある意味、民主主義という政体はほとんど意味をもっちゃいないんだと思う。おそらくキム・ジョンイルの体制化であっても、とりあえず飢えずにいれば事足りちゃうんじゃないかと思えるような人々だ。彼らには天気が良かろうが悪かろうが、投票というプロセスはおよそ意識の中にはないんだ。
 で、ひょっとしてと思うわけだが、日本という国に民主主義って根付いたのかな〜という根源的な疑問が湧いてくる。およそ民主主義的政体では考えられない、政権交代のない一党体制が延々と続いているという歴史的な事実。アメリカや欧州でも考えられない低投票率。そういうのをつらつら観続けて、いい加減いやになりつつ改めて思うのだが、この国の政治ってなんだんだってことなわけだ。
 日本は民主主義的政体かどうか、これに疑義をぶつけた評論とかを昔読んだような気もする。でももっと実証的に学問レベルで研究してもよさそうな気がするな。
 話がどんどん脱線してわけわかんなくなってきた。ずっと飲みながら書いているし、バーボンがもう4〜5杯いっている。かかっている曲もエバンスからアダレイにスイッチされたし、もうやめようっと。
 でも、上福岡は駄目だったけど、とにかく大井町だ!とにかくリコールが成立することを祈る。そのうえで町長解職まで行き着ければ、少なくとも合併をごり押ししている県や総務省に一矢報いれるように思うわけなんだ。僕はというと、とても非力な存在ではあるが、とにかく吼え続ける。