種田山頭火

 この前、上福岡のダイソーで1冊100円の近代日本文学選の中で見つけた。2000円札樋口一葉集と合わせて購入。
 ちゃちな作りの文庫だけど、とにかく安い。漱石あり、芥川あり、太宰も左千夫も鴎外も、藤村、子規、中也、晶子、賢治、啄木。他にも梶井基次郎有島武郎や朔太郎などぜんぶで30冊。3000円で近代日本文学全集が一通り揃っちゃうんだから、あきれる。読み捨て、もしくは買い捨て自由って感じかな。
 そのなかでもちょっと変わったアイテムがこの山頭火だな。自由律の俳句、何気な一言みたいだけど、なかなか吐けない凝縮された言葉。
 分け入っても分け入っても青い山
こんな言葉なかなかでてこないものな〜。

 ぬいてもぬいても草の執着 
 どうしようもない私があるいている
 けふもいちにち誰もこなかったほうたる
 やっぱり一人がよろしい雑草