今日はまたブルーノート盤をレンタルしてきた。
サド・ジョーンズの『ザ・マグニフィシェント』、アイク・ケベック『ボサ・ノヴァ・ソウル・サンバ』、リー・モーガン『キャンディ』、ドナルド・バード『フュエゴ』の4枚。
このうち『フュエゴ』はすでに持っていた(アチャ!)。レンタルは良いのだが、時々こういうのがけっこうある。レンタルじゃなく、ちゃんと買っていた時にもレコードやCDでもけっこうあるな〜。なぜかマイルスの『ウォーキン』とかソニー・クラークの『クール・ストラッティング』が2枚づつあったりとか(アハハ)。そういや、本でも昔、何度もやってるなこれを。一番最近じゃ『連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」」なんかがそう。読んでいること忘れて映画化されるっつう帯つきの文庫本買ってきて読み出すと、なんかこれを読んでるよな。読んでるよなとぶつぶついいながらそれでも面白いから、どんどん読み進んで100頁ぐらいいってから確信にかわって、そんで本棚ごそごそやったら案の定できて、やっぱりみたいな。ほんでも結局ぜんぶ読んだから、こういうの自覚なき再読っていうんだろうな。
さすがにCDとかで聞きながら、これを持ってたよな、持ってたよ絶対っていうのはないけど。どっちかというと完璧に持っていること忘れちゃうわけ。逆にこれはコレクションというか在庫しているとずっと思っていたのにどう探しても出てこず、結局買ったつもりで買ってないものも多々あったりもする。
今回聞いたものでいうとサド・ジョーンズとアイク・ケベックはこれまで聞いたことがほとんどなかった。なんていうのだろう、僕の趣味というか興味の琴線に引っかかってこない人たちだったみたいだな。サド・ジョーンズは所謂サド・メルのビッグバンドみたいな印象が強かったけど、ほとんど聞いたことなかった。アイク・ケベックについていえば、もうほとんど名前だけ、なんか聞いたことがある程度の人。
で、視聴してみて、一言「良かった」
特に『ザ・マグニフィシェント』は素晴らしい。一曲目の『APRIL IN PARIS』がとくに良い。サド・ジョーンズとビリー・ミッチェルのアンサンブルがいいし、サド・ジョーンズのほとんどメロディをそのままやっているだけみたいなソロもまた心地よい。アドリブがんがんというわけではまったくないのにしっかりモダン・ジャズしているんだよね。
あとこのアルバムのジャケットがまた秀逸。路上にスーツ姿でくわえタバコしているサド・ジョーンズと彼の足下に鳩たち。彼の真後ろにいてスカートだけが見える女性。文章にしちゃうと平板だが、この写真は構図といい最高だな。もともとブルーノートのジャケットデザインはどれも凝った、それ自体が芸術みたいなものが多いけど、この一枚はひどく気に入りました。
アイク・ケベックはというと、これもけっこう当たりでしたね。もともとボサ・ノヴァは嫌いじゃないけど、なかなかにブルージィでとてもけっこう。モーガンの『キャンディ』は昔むかし、よーく聞いたもの。まあとりあえず押さえの1枚っていうところかな。
- アーティスト:サド・ジョーンズ
- 発売日: 2004/07/22
- メディア: CD