ブルーノート決定盤

 昨日、久々に家から車で5分のTSUTAYAへ行って見るとブルーノートの廉価版ベスト100のラインナップが揃っていて久々に嬉しくなる。ある意味レンタル屋さんでジャズはもうほとんど期待していなかったので、なんか流行りのものでも借りるかなと思っていたんだけど、もう棚の前でかたまる、かたまる。懐かしい名盤の数々。あれも欲しい、これも欲しいと久々に物欲オヤジのアドレナリンがふつふつと沸きあがってくる。
 とりあえず4枚を借りる。ほんとはもっと借りたいところなんだけど、カミさんはDVDを借りるわ、子どもはディズニーのアニメだわで、家族3人分でレンタル料金3200円強。やれやれ・・・。
 今回借りたのは、

 むかしむかし、ジャズ喫茶で、家で、なんども聴いたものだけど、やっぱりいいわね。リー・モーガンは他にも『キャンディ』だの『サイド・ワインダー』だのおなじみのものがあったけど、今回はとりあえずベニー・ゴルソンの参加しているものを選びました。やっぱりベニゴルのアレンジは良いな〜、こうアンサブルがね。馴染みやすいハード・バップとはこういうものだと思うわけ。
 バド・パウエルは最初の3曲、『ウンポコ』がやっぱり好きなのよ。超絶テクみたいな迫真のプレイ。マックス・ローチとの鬩ぎあいみたなものが、幾つになっても好きなわけ。
 ハンコックの『スピーク・ライク・ア・チャイルド』は、やっぱり表題作につきる。美しいピアノと完成されたアレンジ。もっともこのアルバムって昔はあんまり聞かなかったような気がする。なんかメイン・ストリームというか、V.S.O.Pみたいな綺麗で、テクニックがすごくて、これぞジャズみたいなもの、けっこう敬遠する雰囲気があったわけ。その中心人物でしょう、ハンコックって。やっぱりハード・バップは'50年代みたいな、まあ、若造の半可通的な気負いみたなものがあったのかな。でもこの表題作は昔から好きだった。ボサノバだし、綺麗でしょう。
 告白しちゃうけど、もともと最初に買ったジャズのアルバムが『処女航海』なくらいだから、ハービー・ハンコックって実は嫌いじゃないんだな。さらに言っちゃえば、ヘッド・ハンターズのライブとかも観にいって、おまけにパンフにサインまでもらったことあるくらいだから。
 そんなこんなで、しばらくTSUTAYA通いがはじまりそうな予感。

シティ・ライツ   ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.1   スピーク・ライク・ア・チャイルド