政府「女性天皇」検討へ

http://www.asahi.com/politics/update/1201/005.html
 男の子が生まれないんだから、いずれ出てくるネタなんだろうけどな〜。
 昔はよかったよね、正室に男の子がうまれなけば側室から、ようはめかけ腹みたいなことが普通にまかり通ったんだろうから。でも、いまや皇室はある意味一夫一妻の戦後マイホーム民主主義の象徴なんだから、そんなことは道義的に許されないんだろうけど。
 でも、そろそろいいかげんみんなきずいたらどうなんだろう。皇室制度そのものの意味とか、万世一系とか世襲制度とか、王政みたいなものの妥当性、合理性とかについて。
 ほとんど意味ないんじゃないの。私の若い頃は、天皇制こそ権力だの、民衆抑圧だのの象徴である、民主主義の実現にとっての最大の壁だとか、なんとかけっこう力いれて考えたもんだ。二十歳頃だったか、自分にとっての最大の敵であり、真に乗り越えるべきものは外的にも、また、内なる天皇制の克服だとか、ずいぶん力んでいたことがあったような記憶がありますね。
 でも、現在のように日々生活に追われている身としては、そんなことはもはや追憶の彼方、どうでもいいことでもあるわけで。とはいえ、いいかげんもうそろそろ気がついてもよかろうとも思うよ。人間はさ〜、聖なる血統だの、家系だのは、あんまり妥当性がないんじゃないのってことを。いくら聖人君子の親だからって、その子どもが同じとか、それ以上ってことはないんだし。神代の時代から連綿と継続してるたって、それは神話、伝説の類なんだし。およそ系譜をたどっていったって、もうとっくに系統は絶たれているんでしょうとか。
 それに日本国の統合の象徴とかいっても、別のあの人たちに象徴されるとか、アインデンティティを求めてなんか、実は誰もいないんじゃないの、とか思うわけで。
 私自身の中では、自分を日本人として考える上での象徴的なカリスマっていう意味では、やっぱり戦後世代だし、長島茂雄とか美空ひばりくらいしか思いつかない。昔、誰かが天皇制を廃止して長島制にしたらいいと書いていたような気がするけど、悪い冗談だとしても、結構うなずけるメンタリティをもっていたりして。でも、そうなると二代目は一茂かと思うと、だいぶん引いたりもして・・・(爆)。でも、結局そんな程度のものなんだと思う。
 まあ、男の子が生まれないのだから、いっそ制度廃止したらみたいな世論は、たぶん形成されないから、多分このままいくと、憲法改正なしで皇室典範の改正で、女性天皇の規定も生まれて、「愛子ちゃん」が皇位継承みたいなことになっていくんじゃないかと思う。でも、小さい声であえてぼそぼそ言います。
 「もう、意味ないじゃん」