美術鑑賞

龍子記念館 (5月31日)

神保町から西馬込まで足を伸ばして久々、龍子記念館に行くことにした。 ここは2021年に二度訪れている。いずれも今回と同じくお茶の水の歯科医に通院した後に行った。行動パターンが定型化されている。 神保町から都営三田線で三田まで行き、そこで都営浅草…

東近美ーMOMATコレクション (5月26日)

失意の青嘉堂の後、美術館のハシゴをしようと思う。選択肢は八重洲口まで歩いてのアーティゾン美術館、東京駅の東京ステーションギャラリー、竹橋の東近美。本来であれば三菱一号館も候補なのだけど、ここは確か長期休館中。アーティゾンは日時指定予約なの…

青嘉堂-明治美術狂騒曲 (5月26日)

静嘉堂文庫美術館 - 東京・丸の内にある美術館。国宝7件、重要文化財84件を含む、およそ20万冊の古典籍(漢籍12万冊・和書8万冊)と6,500件の東洋古美術品を収蔵。 (閲覧:2023年5月28日) 午前中、歯医者通院でお茶の水まで。午後は丸々空くので美術館巡りへ…

マティス展に行って来た (5月18日)

みどころ | マティス展 Henri Matisse: The Path to Color (閲覧:2023年5月24日) 東美の「マティス展」に行って来た。ほぼ一週間遅れだけどその感想を少しだけ。 「20年ぶりに開催される大回顧展」、「世界最大規模のマティスコレクションをもつパリ、ポ…

茨城県近代美術館 (5月14日)

この美術館は2年ぶり。それでも今回で7度訪問している。日光に行った後、かなりの頻度で茨城まで足を伸ばしている。 今回はというと特にお目当てがある訳わけでもなく、なんとなく常設展で大観とか春草とか観山とか、そのへんが出ていればいいかとそんな感じ…

宇都宮美術館 (5月13日)

日光美術館の次に訪れたのが宇都宮美術館。ここも日光の保養所に行くときにはけっこうな頻度で訪れている。もう7度目くらいになるだろうか。うつのみや文化の森という広い公園内にありなかなかに居心地の良い美術館だ。その近くには帝京大学のキャンパスがあ…

小杉放菴記念日光美術館「旅する日光」 (5月13日)

展覧会・催し物|小杉放菴記念日光美術館 (閲覧:2023年5月16日) この美術館には何度も訪れている。 東照宮にほど近く、日光市神橋駐車場の前にある。だいたいいつも空いているけれど、休日は周辺観光の車でメチャ混み状態になる。以前、正月に徒歩で行っ…

府中市美術館「江戸絵画お絵かき教室」再訪 (5月7日)

始まってすぐの3月に行ったときに、展示品の入れ替えが多数あるので何度か行きたいみたいなことを思っていたのだが、なかなか時間がとれず会期最終日にぎりぎり行ってきた。 企画展の感想としては前回あらかた書いているので、今回は補遺みたいなものか。 こ…

遠山記念館 (5月5日)

妻が子どもと三人でどこかへ行きたいという。かなり遠目のところをいくつかあげるのだが、自分も子どももあまり遠出をする気がない。子どもはせっかく家に帰っているのだから、のんびりしたいらしい。自分は、まあどうでもいい。ただ遠出してもゴールデンウ…

東京ステーションギャラリー「大阪の日本画」展 (4月28日)

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202304_oosaka.html 東京ステーションギャラリーへ来るのは、2021年の「コレクター福富太郎の眼」展以来。このときにも自分にとってはあまり知らなかった甲斐荘楠音や島成園などの作家を知った。今回も自分の知…

東近美~修復の秘密と山領まり氏のこと  (4月21日)

東近美の2階でコレクションによる小企画「修復の秘密」をやっていた。 修復の秘密 - 東京国立近代美術館 (閲覧:2023年4月24日) 東近美のコレクションがどのように保存され、どのように修復されてきたかを、実作をもとに修復家の作業が紹介されている。 そ…

東近美~所蔵作品展 (4月21日)

常設展示からいくつかの作品を。 《Y市の橋》 《Y市の橋》 松本峻介 1943年 松本峻介は13歳の時に脳脊髄膜炎のため聴力を失った。それまで聴こえていた音のある世界が一瞬にして沈黙の世界に変わったということである。それも多感な思春期の頃にだ。それを…

東近美「重要文化財の秘密」展示リスト②

table { border-collapse: collapse; } th { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #ff9999; } td { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #ffffff; } 東近美「重要文化財の秘密展」の会期は3月17日~5月…

東近美「重要文化財の秘密」再訪 (4月21日)

胃の検査の後、神保町の古本屋を冷かしてから向かったのは竹橋の東近美。 このパターン、まったく去年と同じ。去年は4月19日に胃カメラのんで、その後東近美で「鏑木清方展」に行っている。当初は東京ステーションギャラリーの「大阪の日本画展」も考えたの…

美術史と神経科学

18日、朝日の夕刊の美術欄にちょっと面白い記事があった。 「美術史と神経科学 脳は美をどう捉える」 (閲覧:2023年4月19日) 美術史学者小佐野重利氏が提唱した「実験美術史」の研究報告を伝える記事である。 そもそも「実験美術史」とは、記事によると美…

軽井沢へ行って来た④ 千住博美術館 (4月14日)

今回の小旅行では美術館巡りはパスするつもりでいた。 軽井沢には小規模な美術館は幾つかあるけれど、なんとなく食指が動くものがなかったというのもある。そんななかでもし行くならここかなと思っていたのがここ。 軽井沢千住博美術館 (閲覧:2023年4月16…

西洋美術館常設展 (4月6日)

西洋美術館常設展は軽く流すつもりだったが、初展示作品が何点かあり、こんなものも持っていたのかとちょっとした驚きも。 セザンヌ 《散歩》 ポール・セザンヌ 1871年 油彩・カンヴァス 井内コレクションより寄託 セザンヌで女性二人の肖像画っていうのも珍…

西洋美術館「憧憬の地ブルターニュ」 (4月6日)

憧憬の地 ブルターニュ展 ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷|国立西洋美術館 (閲覧:2023年4月10日) 西美で3月18日から始まった「憧憬の地ブルターニュ展」に行って来た。 ブルターニュはフランス北西部に位置する半島だ。パリからはおおよそ600キロ…

池田20世紀美術館 (4月1日)

公益財団法人池田20世紀美術館 (閲覧:2023年4月7日) ここを訪れるのは4度目、一昨年11月以来である。 伊豆高原、一碧湖近くの別荘群が立ち並ぶ一角にある。落ち着いた雰囲気の素晴らしい美術館だ。ただいつ行っても閑散としている。所謂観光地的な人形と…

上原美術館 (3月31日)

上原美術館 伊豆下田の近代絵画・仏像美術館 (閲覧:2023年4月7日) ここへ来るのは昨年11月以来。なんとなく伊豆に来るたびに寄るようになって来ている。山間にあるこじんまりとした美術館で、特に仏教館の仏像群は圧巻なものがあるのだが、妻に言わせると…

ポーラ美術館常設展~雑記 (3月30日)

ポーラ美術館の常設展やミニ企画展について少しだけ。 丸山直文「水を蹴る-仙石原-」 1回のミニ企画展示コーナー、アトリウム・ギャラリーで丸山直文の「水を蹴るー仙石原-」という小企画が。丸山直文は東近美で《Garden1》を観て以来、なんとなく気に入っ…

ポーラ美術館「部屋のみる夢」 (3月30日)

部屋のみる夢 ボナールからティルマンス、現代の作家まで | 展覧会 | ポーラ美術館 企画概要 ピエール・ボナール エドゥアール・ヴュイヤール アンリ・マティス 高田安規子・政子 草間彌生 企画概要 「部屋のみる夢 ボナールからティルマンス、現代の作…

東近美「重要文化財の秘密」 (3月23日)

東近美の「重要文化財の秘密」展がを観てきた。「史上初、ぜんぶ重要文化財」というキャッチコピー、東京国立近代美術館70周年記念展という大掛かりな企画展である。 出品点数は、明治以降の日本近代美術の重要文化財指定作品、全68件中51点が終結している。…

練馬区立美術館「本と絵画の800年~吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション」 (3月17日)

まだ働いている友人がウィークデイに休みがとれたという。どこかへということで、比較的近場の練馬区立美術館へ行くことにする。 本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション | 展覧会 | 練馬区立美術館 (閲覧:2023年3月20日) 建材メーカー…

府中市美術館「江戸絵画お絵かき教室」 (3月16日)

墓参りの後、府中市美術館「春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室」に行った。府中市美術館は毎年、「春の江戸絵画まつり」を開催し、なかなか魅力的な企画展を開く。今回はというと「描く」という視点から江戸絵画を楽しむ企画展となっている。これまで…

「ルーブル美術館展ー愛を描く」に行く (3月9日)

先週のことになるけど、3月1日から始まった国立新美術館「ルーブル美術館展ー愛を描く」に行って来た。 【公式】ルーヴル美術館展 愛を描く|日本テレビ <みどころ> ルーヴルが世界に誇る珠玉の絵画コレクションから厳選された、「愛」の名画、73点が一堂…

トーハクにも行く (2月28日)

東京都美術館の後、ついでというかトーハクに流れた。このパターンはけっこう多く、去年も何回か東美の後に訪れている。ただし時間的には1時間半くらいだったので、本館2階、1階をさっと流した感じだ。 以下気になった作品。 《異端(踏絵)》 小林古径 1914…

エゴン・シーレ展 (2月28日)

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才<オフィシャルHP> (閲覧:3月3日) 東京都美術館で開かれているエゴン・シーレ展に行って来た。かなり盛況という話は聞いていたが、ウィークデイでもかなりの混んでいる。音声ガイドのある作…

東近美雑記

東近美は現在行われている企画展「大竹伸朗展」と常設展「MOMATコレクション」の開催が2月5日(日)まで。その後は一月と少し休館となる。3月17日からは企画展「重要文化財の秘密」と恒例の常設展「美術館の春まつり」が開催となる。休館前に行っておきたい…

埼玉県立近代美術館「桃源郷通行許可証」 (1月19日)

会期末の展覧会、埼玉県立近代美術館「桃源郷通行許可証」に行って来た。 よく判らないタイトル、企画である。パンフレットやHPにある開催概要をそのまま引用すると。 桃源郷は、中国の詩人・陶淵明が記した物語「桃花源記」に由来する、理想と平和の土地で…