村上春樹「初期三部作」電子書籍配信開始

朝日の全面広告だったのだが、それほどのインパクトある商品かというと疑問ではある。たかが村上春樹の電子書籍である。これで食指動くファンも多いのだろうか。 村上春樹はずっとファンの一人として新刊が出れば必ず買う、読む。かれこれ35年くらいずっとそ…

印象派についてのメモ『続名画をみる眼』より

続 名画を見る眼 (岩波新書 青版 E-65)作者:高階 秀爾発売日: 1971/05/20メディア: 新書 色彩分割について 太陽のきらめきをそのまま画面に捉えるには、太陽の光の色で描かなければならない。一見白色と見える太陽の光が、分析してみれば実は虹の七色を含む…

印象派についてのメモ『セーヌで生まれた印象派の名画』より

セーヌで生まれた印象派の名画 (小学館101ビジュアル新書)作者:島田 紀夫発売日: 2011/10/03メディア: 単行本 自然と同じようなさまざまな色を作るために、パレットの上で絵具を混ぜると明度(絵具の明るさ)が落ちてしまう。そこで、絵具を混ぜないで、画面…

『定本黒田三郎詩集』

『定本黒田三郎詩集』 西武2Fでやっていた古本市でゲット。2000円とお買い得。 ずっと欲しかったというか、読みたかった「窓を開いて」という詩にたぶん30数年ぶりに再会した。60年安保の共稼ぎ夫婦の日常をうたったものだ。 窓を開いて−黒田三郎 先に帰って…

『さよならを待つふたりのために』

さよならを待つふたりのために (STAMP BOOKS)作者:ジョン・グリーン発売日: 2013/07/26メディア: ペーパーバック 読了。思った以上に面白かった。まずはtwitterのメモ的感想から。 『さよならを待つふたりのために』を読んでる。還暦間近の自分にヤングアダ…

『楽園のカンヴァス』

楽園のカンヴァス (新潮文庫)作者:原田 マハ発売日: 2014/06/27メディア: 文庫 ずっと読みたいと思っていた作品。著者の原田マハは元キュレーターの経歴ある作家。とにかく経歴だけを見るとなかなか華やかなキャリア。 原田 マハ(はらだ まは、女性、1962年…

『遠いあし音・人はさびしき』

遠いあし音・人はさびしき―人物回想 (筑摩叢書)作者:小林 勇メディア: 単行本 小林勇の著作。アマゾンの古書で割安で購入。人物回想の名手であった小林の代表作ともいえる書である。まだ読み始めたばかりだが、その回想譚はまさに珠玉といっていいかもしれな…

『一本の道』から

一本の道 新装版作者:小林 勇発売日: 2012/12/20メディア: 単行本 先月読んだ小林勇の本を時折読み返している。岩波茂雄が作った岩波書店を日本有数の出版社にしたのはなんといってもこの大編集者だ。この自伝でも語られるところだが、岩波文庫の立ち上げを…

『一本の道』読了

一本の道 新装版作者:小林 勇発売日: 2012/12/20メディア: 単行本twitterから 小林勇『一本の道』読了。岩波書店の編集、経営を担った稀有の出版人の自伝。面白かった。小学校卒で店員として入った著者が編集者として成功を遂げ、それがそのまま岩波書店の発…

海街ダイアリー

海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)作者:吉田 秋生発売日: 2014/07/10メディア: コミック 新刊が出ていた。都内に出たついでに池袋の旭屋で購入。読むのが惜しくなるような感じ。とりあえず今、コミックでは一番だと思…

中勘助文学記念館

移動中にたまたま看板を見つけて立ち寄る。 http://www.city.shizuoka.jp/deps/bunka/bunkazai_hogo_nakakan_index.htm 『銀の匙』しか読んでないし、さほど好きな作家という訳でもないけど、まあ所謂一つの教養みたいなものだな。無料の記念館なのでこうい…

『物語岩波書店百年史』

物語 岩波書店百年史 1 「教養」の誕生作者:紅野 謙介発売日: 2013/09/28メディア: 単行本物語 岩波書店百年史 2 「教育」の時代作者:佐藤 卓己発売日: 2013/10/31メディア: 単行本トムジィ on Twitter: "『物語 岩波書店百年史 2 「教育」の時代 』を読んで…

『福島第一原発収束作業日記』

福島第一原発収束作業日記: 3.11からの700日間作者:ハッピー発売日: 2013/10/23メディア: 単行本(ソフトカバー) 年末に読んだまま感想を書こう書こうと思っていながら、つい忙しさにかまけて失念していた。Twitterで話題となっていた福島第一原発作業員ハ…

ジヴェルニーの食卓

ジヴェルニーの食卓作者:原田 マハ発売日: 2013/03/26メディア: 単行本 原田マハは名前を聞いたことはあったが。一つも読んだことがなかった。アンリ・ルソーをモチーフにした『楽園のカンヴァス』が話題になっていたことをちょっとだけ聞いていたくらいだっ…

『場末の文体論』

場末の文体論作者:小田嶋 隆発売日: 2013/04/18メディア: 単行本 コラムニストという職業は日本ではかなりぞんざいな扱いを受けている。時事問題をユニークな視点から切り取って面白おかしく巧妙な文章にしたてあげる。ある種巧みの技とでもいうような文筆の…

海街diary

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃作者:吉田 秋生発売日: 2007/04/26メディア: コミック海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)作者:吉田 秋生発売日: 2008/10/10メディア: コミック海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)作者…

重版出来

重版出来! (1) (ビッグコミックス)作者:松田 奈緒子発売日: 2013/03/29メディア: コミック けっこう話題になっているということで興味半分購入した。池袋で友人と待ち合わせまでに時間があったので東武の旭屋で探したら、コミック売り場の割と目立つところに…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年作者:村上 春樹発売日: 2013/04/12メディア: ハードカバー ようやく昨日、読了した。金曜から読み始めて4日くらい。本読む時間が限られ、老眼で読書スピード落ちてきていることからすれば、まあまあ早かったかな。…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』狂想曲

朝からニュースショーで大盛り上がり。やれ深夜書店がカウントダウンして販売しただのなんの。 村上春樹だし、ある意味ベストセラー間違いなしなんだろうが、たかだか新刊書籍の発売でこのイベントはどうよ、みたいな思いもないでもない。もうほとんどハリー…

ピアニストという蛮族がいる

ピアニストという蛮族がいる (文春文庫)作者:中村 紘子発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版ピアニストという蛮族がいる (文春文庫) | 中村 紘子 | 音楽 | Kindleストア | Amazon 初版が出たのは1992年。すでに20年以上も前のことである。『チャイコフスキ…

プロメテウスの罠〜原発事故をめぐる米政府の対応

正月明けの朝日新聞は矢継ぎ早にショッキングな記事を一面に持ってきている。 ま1月3日一面で始まった「プロメテウスの罠」の新シリーズである。 「米が懸念」極秘公電 〈プロメテウスの罠〉日本への不信1 1本の極秘公電が、2011年3月14日深夜から1…

原発事故における二つの現場レポート

ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場作者:布施 祐仁発売日: 2012/09/28メディア: 単行本(ソフトカバー)死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日作者:門田 隆将発売日: 2012/11/24メディア: 単行本 『イチエフ〜』は昨日率直な読後感を書い…

『ルポ イチエフ 福島第一原発レベル7の現場』

ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場作者:布施 祐仁発売日: 2012/09/28メディア: 単行本(ソフトカバー) 「僕等は、被曝することを『食った、食った』と言うんです。作業が終わった後、『0.6(ミリシーベルト)も食っちゃったよ。君は何ミリ食った?…

ゲイ・カルチャーとウェスタン(西部劇)

久々、酔いどれているのでキーボードが走る、流れるかも。1年近く前に購入した内田樹の新書をなぜか最近つらつら読み始めた。といってもきちんと読むのではなく、飯時ビールのお供に流し読みみたいな感じである。最近こうゆうの多いのよね。硬軟とりまぜてね…

『検証福島原発事故 官邸の100時間』

検証 福島原発事故 官邸の一〇〇時間作者:木村 英昭発売日: 2012/08/08メディア: 単行本 夏休み前に購入、昨日、今日で一気読みした。「プロメテウスの罠の」官邸の5日間に大幅加筆したものといっていいのだろうが、とにかく読ませる。アマゾンにもレビュー…

『銀の匙』

五十路のおじさんなんで、このタイトルですっと頭に浮かぶのは中勘助の小説である。10代の頃に一回くらい読んだかもしれないが、あんまり覚えていない。引き出しに入った小箱がどうのと、自分の幼少の頃を思い出して綴っていくような内容だった。美しい文章…

『舟を編む』

舟を編む作者:三浦 しをん発売日: 2011/09/17メディア: 単行本 2012年本屋大賞第一位と大きく喧伝されている。書店人が選んだ「いちばん売りたい本」とはどんなものかと、若干の興味を抱いていた。まして題材となっているのが、辞典の編集という、ある意味出…

『プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実』

プロメテウスの罠―明かされなかった福島原発事故の真実作者:朝日新聞特別報道部発売日: 2012/03/01メディア: 単行本 朝日に現在も連載中のシリーズによる原発報道報道記事をまとめたものである。連載開始から興味深く読んでいる。ある意味単行本化を待ち望ん…

『ドキュメント福島第一原発事故 メルトダウン』

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故作者:大鹿 靖明発売日: 2012/01/28メディア: 単行本 朝日新聞からアエラ編集部に出向している大鹿靖明記者による渾身のレポートである。おそらく福島第一原発事故の全貌に最も肉薄しているのではないか。125人にも…

佐々木譲『暴雪圏』『巡査の休日』

暴雪圏 (新潮文庫)作者:譲, 佐々木発売日: 2011/11/28メディア: 文庫巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)作者:佐々木 譲発売日: 2011/05/15メディア: 文庫 年末に久々本屋に寄ったら文庫が出ていたので購入する。もともとは2009年に刊行されていたものとか。同時…