出版

『書籍文化の未来』

書籍文化の未来――電子本か印刷本か (岩波ブックレット)作者:赤木 昭夫発売日: 2013/06/05メディア: 単行本(ソフトカバー) 著者赤木昭夫はNHKのプロデューサーや解説委員を努め退職後大学教授に転じた。科学史、技術論、メディア論を専門としかなり以前から…

重版出来

重版出来! (1) (ビッグコミックス)作者:松田 奈緒子発売日: 2013/03/29メディア: コミック けっこう話題になっているということで興味半分購入した。池袋で友人と待ち合わせまでに時間があったので東武の旭屋で探したら、コミック売り場の割と目立つところに…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』狂想曲

朝からニュースショーで大盛り上がり。やれ深夜書店がカウントダウンして販売しただのなんの。 村上春樹だし、ある意味ベストセラー間違いなしなんだろうが、たかだか新刊書籍の発売でこのイベントはどうよ、みたいな思いもないでもない。もうほとんどハリー…

東京国際ブックフェアに行く

毎年、恒例のことだが東京国際ブックフェアに行く。今年で三年連続である。ディープ埼玉の片田舎で職住しているだけに、たまにこうやって人ごみにもまれるのいいものではないか。とにかく本、本、本とまあ、エグルように打つべく本である(なんのこっちゃ)…

立川のオリオン書房へ行く

午前中は娘の塾の進学説明会で大宮へ。私立超難関校対策やら夏の学習についてなど、まあそれなりに有益な情報をいろいろと。とはいえ親がいくら前向きになっても、当の子どものモチベーションがあがらないことには。 その後は埼京線、武蔵野線、中央線と乗り…

米ボーダーズ、清算へ

http://www.asahi.com/business/update/0719/TKY201107190539.html 朝日の11面経済欄に載っていた(たまには経済欄も見ることもある)。バーンズ&ノーブルに次ぐアメリカのナショナルチェーンである。アマゾンなどネット書店の台頭、電子出版の隆盛の中で売…

アマゾン、新売上げ税に反発

http://www.asahi.com/international/update/0719/TKY201107190616.html:TITLE 同じ朝日経済欄、しかもボーダーズ清算とほぼ並列するように載っていた。新売上げ税は州が。実店舗をもつ事業者に課したもの。これに対してリアル店舗を持たないネット通販サイ…

東京国際ブックフェアに行ってきた

昨年に引き続き東京国際ブックフェアに行ってきた。埼玉の辺境鶴ヶ島が2時間かけて東京ビッグサイトまで出かけたのだが、もう本当におのぼりさん状態である。出版社とかでも、私の見知った人たちというのは、たいてい定年しているか、雲の上の人になっている…

「出版大崩壊 電子書籍の罠」

出版大崩壊 (文春新書)作者:山田 順発売日: 2011/03/17メディア: 新書 新聞広告が出ていたので、ついそのコピーにつられて購入、一気に読んだ。そのコピーはほぼ帯についているものがそのまま掲載されていた。 某大手出版社が出版中止した「禁断の書」 元敏…

被災地に本を送ろう〜紙の文化の復権を

地震が起きてからずっと考えてきていることがある。まず出版業界として、地震被害にあった地域、人々に対してなにかできないかどうかということ。そうなると当然のごとく本を送ってはどうかということになる。本、いやまずは衣食住だろう、本などなんの足し…

日販王子流通センター

久々日販の王子に行ってみた。前に行ったのはいつ頃かと指折ってみたら、なんと15年も前になる。アララ、もはや完全に浦島太郎状態である。ここがどういうところかというと、ようは出版取次最大手の一大物流倉庫なのである。 http://www.nippan.co.jp/shuppa…

OKC

OKCといっても世間の人にはなんのことやらわかるまい。 新文化 - 出版業界紙 - ニュースフラッシュ関連ページ 出版取次業界3位の大阪屋と栗田が共同で物流倉庫を立ち上げ、いよいよそこでの受品業務が来週から始まるという、まあこの業界にいないとなんのこ…

東京国際ブックフェアにいってきた

http://www.bookfair.jp/ 毎回、行こうかな、でも消耗するだけだろうな、などとも思い行かず仕舞いでいたのだが、今回は気合を入れていってみた。なんでか、仕事が閑職で暇もてあましているってか、いやいや貧乏暇なしですから。それでも今回はなぜに、ディ…

電子書籍の記念すべき日なのかもしれない

本日はiPadの発売日である。それにあわせてなのだろう、ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社が電子書籍配信の新会社設立という記事が朝日の一面にでかでかと出ていた。 新聞の記事は1面のほか3面でも解説記事が出ていたが、Web上ではこんな感じである。 http…

今度は紀伊国屋と凸版か

朝日朝刊31面社会欄にひっそりと載っていた。 http://www.asahi.com/business/update/0601/TKY200906010260.html せっかくだからこっちも全文引用。 凸版印刷と紀伊国屋が業務提携 出版界 新たな対抗軸 印刷業界最大手の凸版印刷と書店最大手の紀伊国屋は1…

出版業界ネタ

朝日の5月30日土曜日朝刊の一面に出版業界ネタがとりあげられていた。出版界の地殻変動と題する内容でブックオフ株を業界最大手の講談社、集英社、小学館の三社と大日本印刷が取得したという記事である。 出版業界のネタが新聞の一面を飾るというのは、よう…

大阪屋・栗田出版業務提携

職場で若いのが騒いでいた。早速ぐぐると以下のような記事が日経で出た模様だ。 <大阪屋と栗田出版が提携 物流機能を相互に利用> http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080602AT1D0100801062008.html それで慌てて業界紙新文化の速報をぐぐると以下のよ…

年末の物故(社)!?草思社

あの草思社が民事再生法適用にという。平たくいえば倒産ということなんだろう。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000105-mai-soci http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080111-00000002-ykf-ent いや〜、びっくりしたな。草思社といえば本好…

辞書ネット化ピンチの紙版

朝日の夕刊一面に載っていた。以下こんなような趣旨。 辞書業界でインターネット版の発売が相次いでいる。10月末の「大辞林」に続き、来夏には「日本国語大辞典」もネット上に配信される。主なポータル(窓口)サイトで無料で利用できるのが当たり前となる中…

ロングテール現象(『ウェブ進化論』2)

『ウェブ進化論』について感想を続ける。まずこのロングテール現象はこれまでのビジネスモデルを逆転させる概念を含んでいるうえ、本を例にとって説明されているところが長く本の世界で仕事をしている自分にとっても興味深かった。それではロングテール現象…

アマゾン

年末にこの『愚か者死すべし』を含めて3冊の本をアマゾン・ドット・コムで購入したんだが、注文して6日後に発送が今後一週間くらいかかる旨のメールがきた。おいおい、それはないだろう、って感じで文句メールを書いたら翌々日にはものが届いた。一緒に注文…

『ハリポタ』

昨日の朝日の文化欄だったか、『ハリーポッター』5作目の売れ行きの失速と書店での影響についての記事があった。なんでも上下巻各290万部すって、版元的には完売。で、実売は230万部と推定されるので(この数字はそれはそれで凄すぎる)、 60万部が…