新型コロナウイルス時系列メモ

 会社でも新型コロナウイルスへの対策とか万が一感染者が出た場合の対応などをまとめている。いずれ必要になるかと思うので時系列の事象について簡単にメモを作っておこうかと思う。参考にしたのはこのサイトとか。

【2月まとめ】新型コロナウイルスの感染者・ニュースを時系列で振り返り | 訪日ラボ

2019年

12月31日 ・国当局からWHO(世界保健機関)へ原因 不明の肺炎の発生が報告

2020年

01月01日 ・武漢市海鮮市場(華南海鮮城)を閉鎖 

01月05日 ・武漢市衛生健康委員会が感染者5名、うち7人重症と発表

01月09日 ・新型肺炎に関する初の死亡例が中国で確認

01月12日 ・中国国内の感染者のうち7例が退院、6例が重症

01月13日 ・タイで最初の感染症例を確認

01月16日 ・日本で最初の感染症例を神奈川県で確認

01月19日 ・中国深セン市で1名の感染を確認

     ・韓国で最初の感染症例確認

01月20日 ・中国深セン市(1名)、北京市(2名)で感染者確認

01月22日 ・米国、中国武漢からの渡航者の入国を5つの空港で制限

     ・WHOが緊急会議

     ・北朝鮮、中国からの観光客の受け入れを全面停止

     ・中国の感染者440名、死者9名

01月23日 ・WHO、緊急事態宣言を見送り

     ・武漢市閉鎖、空港、鉄道、フェリーなどの交通機関運行停止

     ・全日空など複数の航空会社が武漢への運航を停止

01月23日 ・台湾、中国大陸全土への団体旅行を中止

     ・日本、中国湖北省武漢含む)への渡航を中止勧告

     ・フィリッピン武漢からの観光客500人を強制送還

     ・中国の感染者830名、死者25名

01月25日 ・上海ディズニーランド閉鎖

     ・中国政府、海外旅行を事実上禁止決定(1/27より)。ただし禁止になるのは団

      体旅行で個人旅行は含まれない。

01月26日 ・香港ディズニーランド閉鎖

     ・日本で4例目の感染症確認

01月27日 ・香港、湖北省からの入境を禁止

     ・日本、新型肺炎を「指定感染症」に指定すると発表

     ・中国の感染者2744名、死者80名

01月28日 ・日本、「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する厚労働省対策推

      進本部会議」を立ち上げる

     ・WHOは世界リスクを「高」に訂正

     ・米国国立衛生研究所新型肺炎のワクチン開発に着手

     ・北朝鮮、中国からの入国者を一ヶ月間隔離措置へ

     ・中国の感染者4515名、死者106名

01月29日 ・日本政府、武漢への民間チャーター機を派遣、206名が帰国

     ・厚労省健康フォローアップセンター設置

     ・オーストラリア、新型コロナウイルスの培養に成功

     ・英国、ブリティッシュ・エアライズの中国発着便を全便欠航

     ・中国の感染者5974名、死者132名

01月30日 ・日本政府、武漢への民間チャーター機2便目派遣

     ・WHO、2度目の緊急会議

     ・中国の感染者7711名、死者170名

02月01日 ・フィリピンでコロナ感染の男性が死亡、中国以外で初の死者

     ・武漢からチャーター便で帰国した日本人から新たに3名の感染が確認。うち1名

      は再検査での感染確認

02月04日 ・クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の清水港寄港中止

02月07日 ・ダイヤモンド・プリンセス号の感染者4名が静岡県の病院に搬送

    ・アウトブレイクの可能性を訴えた中国人眼科医李文亮氏が新型コロナウイルス

      感染で死亡。

02月08日 ・武漢市で入院中の日本人男性が死亡

02月10日 ・韓国政府が日本を含む6国・地域への渡航自粛を要請

02月11日 ・WHOが新型コロナウイルスの正式名称を「COVID-19」と命名

     ・中国での死者1000人を突破

02月12日 ・新型コロナウイルスの影響により世界最大のモバイル機器見本市「モバイル・

      ワールド・コングレス」中止が決定

02月13日 ・崎陽軒、ダイヤモンド・プリンセス号にシウマイ弁当を寄付、乗客に届かず

02月14日 ・アフリカで新型コロナウイルス感染者が確認

02月15日 ・エジプトで初の感染者が確認

02月16日 ・第36回国技館5000人の第九コンサート中止

02月17日 ・天皇誕生日一般参賀の中止発表

     ・東京マラソン2020、一般ランナーの参加中止を発表

02月18日 ・米アップル、新型コロナウイルスの影響により1月に行った決算報告の財務見通

      し無効と発表

02月19日 ・ダイヤモンド・プリンセス号から新型コロナウイルス陰性の乗客の下船を開

      始(21日まで)

02月20日 ・イランで初の感染者確認

02月21日 ・サンリオ・ピューローランドが臨時休館を発表

02月22日 ・イスラエルレバノンで初の感染者確認

02月24日 ・日本国内の専門家会議が「今後1~2週間が瀬戸際」との見方を示す

    ・WHOが潜在的パンデミックの可能性を示唆

02月25日 ・日本政府が新型コロナウイルス対策で基本方針を発表

     ① 今後の国内での健康被害を最小限に抑える上で極めて重要な時期

     ② 企業に対して発熱等の症状がみられる職員等への休暇取得の勧奨、テレワ

        ークや時差出勤の推進等を強力に呼びかけ

     ③ イベント等の開催は全国一律の自粛要請を行うものではないが、感染の広

        がり、会場の状況等を踏まえ、開催の検討を改めて検討するように要請

     ・Jリーグが試合の延期発表

     ・IOCのディック・パウンド委員が、東京オリンピック開催判断の期限を5月下旬

      と言及

     ・中国の感染者7万8064人、死者2715名

02月26日 ・日本政府が今後2週間のスポーツ・文化イベントの中止や延期を要請

    ・北海道は新型コロナウイルスで全公立小中学校を2月27日から3月4日まで臨時休

      業とするよう各市町村教育委員会に要請

     ・日本政府が、韓国・大邱市からの入国拒否の方針を固める

     ・韓国の感染者1146人

02月27日 ・日本政府が3月2日から春休みまで、学校等に臨時休業を要請

02月28日 ・北海道の鈴木知事は「緊急事態宣言」を出し、3週間の間週末の外出を控えるよ

      うに呼びかけた

     ・東京ディズニーランド東京ディズニーシーユニバーサル・スタジオ・ジャ

      パンが2月29日から3月15日までの休業を発表

     ・WHOは新型コロナウイルスについての危険性評価「高い」から「非常に高い」

      に引き上げ

02月29日 ・安倍首相が緊急記者会見

     ① 今後1~2週間は国内の感染拡大防止にあらゆる手を尽くすべき

       ② 世界経済の動向も注視し、そのインパクトに見合う経済財政政策を行う

03月02日 ・全国の学校で臨時休業開始

     ・日銀総裁談話「今後の動向を注視、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努

      めていく」

03月04日 ・クルーズ船を含む国内感染者が1000名を超す

03月05日 ・中国、韓国からの入獄者に2週間の待機要請(9日より)

03月06日 ・PCR検査、公的医療保険適用開始

03月08日 ・大相撲春場所が無観客開催

03月09日 ・新型コロナウイルス専門家会議が現状認識を公表

      ① 爆発的な感染状況には進んでおらず、一定程度持ちこたえている

      ② 感染者数は当面増加傾向、警戒を緩めることはできない

      ③ 北海道の緊急事態宣言に基づく対策の効果を検証、19日をめどに公表

03月10日 ・日本政府、新型インフルエンザ対策特別措置法改正案を閣議決定

      ・政府、新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策第2弾発表

                  ① 感染拡大防止策と医療提供体制の整備

       ② 学校の臨時休業に伴って生じる課題への対応

       ③    事業活動の縮小や雇用への対応

                  ④    事態の変化に即応した緊急措置等

     ・国内感染者1230名(国内感染520人、クルーズ船696名)

03月11日 ・WHO、新型コロナウイルスの世界的感染拡大について「パンデミック」を宣言

    ・春の選抜高校野球大会中止決定

03月12日 ・NYダウ、過去最大の値下がり幅となる2352.60ドルに下落 

03月13日 ・新型インフルエンザ対策特別緊急措置法改正案が国会で可決。「緊急事態宣 

      言」 が可能に

03月14日 ・安倍首相が緊急記者会見

                カルフォルニアディズニーランド閉鎖(3月末まで)

03月15日 ・イタリアの感染者21157名、死者1441名

03月16日 ・国内感染者1526名(内クルーズ船712名)、死者24名

     ・国外感染者152040名、死者5706名

               ・フロリダウォルト・ディズニー・ワールド、ディズニーランド・パリ閉鎖(3月

      末まで)

 

 

旅行の日程とかホテルのこととか

 今回の旅行は6日間の日程で、ホテルに4泊、機中2泊という6泊6日というものだった。確か前回も6日の日程だったのが、飛行機が取れず代金はそのままで1日日程が短縮されるというものだったけど、今回はそういうことはなかった。

航空会社について - トムジィの日常雑記

 前回は行きも帰りもノースウェスト、今回はシンガポール航空で、サービスは年月を超えた部分を差し引いても雲泥の差があったと思う。旅行の日程表はこんな感じだったか。

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 前回は着いた日の午後にロサンゼルスの周遊観光を入れることができたのだが、飛行機の到着の関係でそれが今回は出来ないということだったので、着いた日はアナハイムに直行。翌日にロサンゼルス観光を入れた。

 あとは全部、ディズニーランドで遊ぶということにした。まあこれは子どものディズニー好きと、とにかく車椅子を押しての観光なので、あまり大きな移動をしたくない、できないということから。

 ホテルは前回泊まったディズニーランドホテルをもう一度と思っていたのだが、今回のciaoの設定ではパラダイスピアホテルだけということでやむなくということだった。

アナハイムのディズニーランドの直営ホテルは3つある。ホテルの格順にいうとディズニーグランドカリフォルニアンホテル&スパ、ディズニーランドホテル、ディズニーパラダイスピアホテル。ようはパラダイスピアが一番リーズナブルということだ。

 まあこのへんは舞浜的にいえば、パラダイスピア=アンバサダーホテル、ディズニーランドホテル=ディズニーランドホテル、グランドカリフォルニアンホテル=ミラコスタみたいなことらしい。

 とはいえパラダイスピアとて一応直営なので、パークの周囲にあるホテルやモーテルに比べれば立地も良いし、部屋もけっこういい感じではある。送ってくれたHISの人に聞いた話だが、元は別の経営母体のホテルだったのだが、それをディズニーが買い取って直営にしたという話だ。ウィキペディアとかを見ると、なんと東急グループが建築所有していたホテルで、1995年にディズニーが購入したとある。

ディズニー・パラダイス・ピア・ホテル | ディズニーランド・リゾート

ディズニー・パラダイス・ピア・ホテル - Wikipedia

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パラダイスピア外観

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ロビー
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 そしてホテルからダウンタウン・ディズニーまでは歩いて5分くらい。ダウンタウン・ディズニーを抜けてパークのゲートまではだいたい10分弱くらいだった。なので利便性は高いとは思う。最もディズニーグランドカリフォルニアンホテルからはそのままダウンタウン・ディズニーに入れるし、ディズニーランドホテルもダウンタウン・ディズニーからすぐのところにあるので、そのへんからするとパラダイスピアはやや傍流という感はあるとは思う。

アメリカ旅行のことを少しずつ

 2月末に家族でアメリカ旅行へ行ったことを少しずつ書いていく。次回の時の参考にするみたいなこともある。もっとも年齢的に次回は難しいかもしれないけど。実際、11年前に行ったときの記録がこの雑記の中に残されていて、けっこうそれを読み返して記憶を反芻させたりした部分も実はあるにはあった。

 さらにいえば、前回の時の教訓が実はほとんど活かされていなかったりもする。例えばだけど、選んだ旅行会社のHISのパッケージciaoは、割安だけど所謂至れり尽くせりのツアーではない。ネットとかでも調べると航空券とホテルと送迎だけを組み合わせた「スケルトンツアー」といわれている。ようするに旅行の大枠だけを販売して、あとは現地で旅行者が自由に肉付けするというものだ。なので旅行に慣れている人、ある程度コミュニケーションが取れる程度の語学力がないとかなりシンドイ目にあうツアーでもあるのだ。

 そのことは11年前にこのツアーを利用してけっこう骨身に染みていたはずなんだが、そのへんが忘却の彼方ということになってしまった。じゃあ、なんでこの旅行会社を選んだかといえば、ここにはユニバーサル・デスクという障害者向けの窓口を設けているからだ。とはいえ、うちのよう基本車椅子とはいえ、ある程度のことは出来るとなると、そのへんの対応は実は大手旅行会社を通じても出来るのではないかと思う。今回の旅行でも、一応障害者であることを事前に通知をしておいたおかげで、風呂には滑り止めのマットを用意してくれてもあった。また航空会社もチェックインを早めたり、搭乗時には移動用の車椅子を用意してくれたりもした。

 窓口の担当者は若い女性で、あまり経験はないようだったが結構親身に対応してくれた。そのへんは有難かったと思う。前回の時は一部屋で三人だった。まあ子どもが小学生だったから問題なかったけれど、今回はさすがに大人三人なので、二部屋をとったのだが、そのへんも割とスムーズにいった。実際、ついてみるときちんと隣り同士の部屋になっていて、中で行き来ができるコネクティングルームになっていた。こういうところはまったく問題なかった。

 旅行全体でいえば、前回の一番の教訓であったことだけど、最大のバリアは言葉だということ。11年前に旅行が終わった時にも痛感し、真面目に英語を一から勉強しなくちゃみたいなことを思った。実際、その後には英会話教室なんていうのに通ったこともあるにはあった。とはいえその後は会社の経営とかにも携わることもあり、まあ忙しさにかまけてそのへんはおざなりになった。

 そして今回もまた、言葉が一番の障壁だった。ゆっくりと話してもらえればある程度のことはわからない訳ではないけど、まあアメリカ人はそのへんはお構いなしだし、そうなるとこっちはかなりきつい。結局、もしまたアメリカ行くことがあるなら、もう少し語学の勉強しなくちゃという教訓となる。

 ただし、11年前から比べるとかなり便利になったことが多々ある。ネットを含めたITの進化というやつだ。例えば飛行機のチェックインについても、前回は帰りのロス空港でけっこうあちこちたらい回しにされ、チェックインもいろいろとすったもんだした。しかし、今回はというとチェックイン自体はもう機械にパスポートを読ませ顔認証とかするだけで簡単に終わってしまう。

 さらにいえば、買い物一つとってもカードでほとんど事足りてしまうので、「チャージ、プリーズ」でOKなのだ。またディズニーランド内での食事についても、ファーストフード系もほとんどがネットでオーダーして払いはカード、注文品を受け取るだけみたいなことになっていて、煩わしい注文を英語でする必要とかもなかった。そのへんはディズニーランドのアプリをスマホに入れてあれば問題なくできた。

 ついでにいえば、例の翻訳機についても一応旅行前にいろいろと調べて1つ購入して持って行った。有名なポケトークも考えたのだが、シムやWIFI仕様とかいろいろ調べた。それで基本WIFI仕様だが、ネット環境がなくても英語に関しては使えるというふれこみもあったので富士通のarrowsを購入した。

 カメラ機能もついているし、ネット環境なくても使えるということで、これはけっこう使える翻訳機ではあったのだが、実はあまり活躍する機会がなかった。翻訳機として役に立ったのは実はgoogle翻訳だったりもした。なのでスマホだけはちゃんと現地でも使えるようにしておいた方がいいというのが教訓といえば教訓だ。

 うちは家族全員auiphoneなので、世界データ定額を利用した。これはアプリをダウンロードしておけば現地で利用すれば基本1日980円でスマホが使える。2月からは早割キャンペーンということで、国内でいつから使用するかを申し込んでおけば1日490円で使える。これはけっこう便利だったと思う。

 ついでにいえば、海外でもネットをいろいろ使うためにiPad miniも持って行ったのだが、こちらについては格安の海外SIMを購入した。ロスの空港内でHISの迎えを待っているときにちゃちゃっとSIMを入れ替えた。実際、ホテルの中とかでは割と面白く利用できたのでこれはこれでけっこう役に立った。 

 

 

 

ウインド・リバー

 

ウインド・リバー(字幕版)

ウインド・リバー(字幕版)

  • 発売日: 2018/12/04
  • メディア: Prime Video
 

 

 これもプライム・ビデオで観た。これはけっこういい、傑作の部類に入ると思う。寒冷の地ワイオミングのインディアン居留地(先住民といわなくていけないのか)を舞台に起きた殺人事件の真相を追うミステリー。

 主人公は野生生物局の職員でハンターの男、犯罪捜査のためにやってきたFBI女性捜査官をサポートする。そして先住民居留地では独自の捜査権をもつ部族警察というのがあったりしてややこしい。

 雪深い地でのミステリーということでは最近観た『スノー・ロワイヤル』を思い出し、女性捜査官ということではなぜかコーエン兄弟『ファーゴ』を連想したり。あの身重の捜査官を演じたフランシス・マクドーマンドはベスト・アクトだったな。

 ハンターを演じるジェレミー・レナーの抑制された演技は渋くて、こういう武骨だけど仕事はきっちりやるタフガイって、多分アメリカにはけっこういるんだろうなと勝手に思う。このへんはジョン・ウェインが連綿と続く西部の男ロールモデルか。あるいは、これは『スノー・ロワイヤル』で主役を演じたリーアム・ニーソンにも通じるのだが、多分この人たちはきっと元海兵隊で、愛国者で、家族と国と故郷を愛する良きアメリカなんだろうと適当に思ったりもする。

 ストーリー的には雪深い荒野で見つかった少女の死体。直接の死因は凍死ながら、複数人によってレイプされ、逃げる途中で雪の中で死んだため、殺人事件として捜査が開始される。犯人は割と簡単に推測されちゃうのだが、雪深い地での自然の驚異と、先住民居留地という複雑な状況が複層的に絡み合っていくというお話。

 先住民居留地の抱える様々な問題への理解がないと、しっくりこない部分もある。もともとは西部開拓によって追いやられた先住民たちが、強制的に移住させられ、一定の自治権はあるがいかんせん辺境の地で産業もなく、閉塞した状況の中での生活を強いられる。その中での様々な社会問題や犯罪とかが低層にある。

インディアン居留地 - Wikipedia

 そうした背景をもったうえでのクライム・ミステリーだけに重苦しい雰囲気に包まれた映画だ。さらには雪深い地での閉塞感が過重化される。その中での救いはといえば、厳しい自然の中で、自然と対話するような生き方をする主人公のハンターの人間性なのだが、その彼も辛い過去を背負っている。

 静的な雰囲気に包まれた落ち着いたドラマでもある。割とこういう映画は嫌いじゃない。まあしいていえば、最後の活劇的な撃ち合いとか犯行に至るまでの再現とかはもう少し映画的省略を使ってもよかったかなと思う。

 この映画はかなりポイントが高い。

ダーク・プレイス

 

ダーク・プレイス(字幕版)

ダーク・プレイス(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

映画『ダーク・プレイス』公式サイト 

 アマゾン・プライムで観た。何かないかなとプライムの作品をつらつら見ていて、数珠つなぎでいろんな作品のタイトル追っていってたどりついた。けっこう映画を観るでもなく、ただただタイトルを眺めて時間を過ごすのがけっこう楽しい。まあこれはTSUTAYAで棚を見て時間を過ごすのと似ているかもしれない。さらにいえば本屋でずっと棚を見て過ごすのとも似ている。大昔はそれこそ半日くらいずっと本屋の棚を見て時間を過ごしたものだったから。

 それで、この映画についていえば、まったく中身知らないし事前情報もなにもない。ただただシャーリーズ・セロンが出ているということだけでひっかかった。で、結局映画的にはただただシャーリーズ・セロンが出ているというだけの映画だった、かな。

 シャーリーズ・セロンは『モンスター』『スタンドアップ』などの好演で、好きになった女優。といってもいずれの作品共にかなりしんどい内容なので二度観ることを封印している。いや~、あの内容はとにかくハードすぎる。『モンスター』で役柄のために14キロ太ったというし、最近の映画『タリーと私の秘密の時間』でも16キロ太ったとかいう話もある。

 演技のために太ったというとロバート・デ・ニーロの『レイジング・ブル』を思い出す。まあ演技のためには肉体も酷使するということで、評価されることもあるのだろう。デ・ニーロもセロンもそれぞれオスカーを受賞してるし、けっこうそういうことも含めて評価されるのだろう。

 でも、あんまりこういうのは実は好きじゃないし、リアリティを求めても仕方ないと思う。太った役柄ならそういう俳優がやればいいとも思う。とはいえ、スタイルといい美貌といい、ほとんど完璧なクール・ビューティであるシャーリーズ・セロンが贅肉でダブダブになるほど太ってスクリーンに登場するというのも、なんとも微妙という感じもしないでもない。とはいえ、そういう肉体改造を超えた部分での彼女の演技力というのが半端ないので、それも含めてみたいなことになる。

 でもって、この『ダーク・プレイス』について。幼い時に家族が殺害される女の子。彼女は命からがら逃げ生き延びる。そして彼女の証言をもとにつかまるのは実兄。28年後そのトラウマをひきずって自堕落な人生を送る主人公が、もう一度家族が殺された犯罪に向き合い、その真相を暴き、自分を見つめ直す。ミステリー仕立ての映画だが、解き明かされる真相がなんというか拍子抜けみたいな風で微妙にしっくりLこない。

 役者の演技は主演のシャーリーズ・セロンを含め、みんなそこそこ好演なんだが、どうにも話の展開とかがぎこちない。脚本とか演出の問題なのかもしれない。そのためかシャーリーズ・セロンの演技もどことなく一本調子な感じ。とはいえ演技は上手いし、この人はただの美人女優の域を脱していると思う。今、彼女は44歳くらいらしいが、おそらくもう少し年齢がいってもきちんとその年齢にあった役を上手に演じることができるのではないかと思う。

 まあ映画については可もなく不可もなく。結論的にいうと、とにもかくにもシャーリーズ・セロンが出ているということに尽きる。

ケアマネが決まる

 1月に兄の介護保険の再認定のため介護調査をした。

兄の介護認定調査 - トムジィの日常雑記

 その結果、これまで要支援1だったのが要介護1になった。

 要支援の時は地域包括支援センターにケアマネを行ってもらっていたが、介護度がつくと個別の事業所と契約を結んでケアマネを頼まなくてはならない。その事業所を包括支援センターに探してもらい、今日その打ち合わせと契約を行うことになった。

 4時に兄の家でアポをとってもらったので、会社を早退して出かけた。家に着くとすでに包括支援センターの担当者と新しいケアマネが家に来ていた。最初に自己紹介をしてから、ケアマネがどんなサービスを受けたいかの聞き取り調査を行う。聞き取りは手慣れたもので、それに対して兄はというと、どうでもいいような風であまり希望とかも言わない。そこでしょうがなく、自分がいろいろと話をすることにする。

 兄は火、木、土と週3回透析を受けている。その後、けっこう疲れるというので、その後で4時過ぎから週2回ヘルパーさんに入ってもらうことにする。それまで週1回だったのでこれを増やし、掃除を中心にやってもらことにする。買い物や料理は兄にとってはある種生きがいみたいなところもあるので、そのへんはあまりやってもらうことはないだろうという判断だ。

 サービス的には週4回各1時間程度は受けられるというので、まだ余裕がある。そこで週1回デイサービスは受けられるかと聞いてみると可能だという。そこで週1回、デイサービスで風呂に入れてもらい、食事を提供してもらうのを受けることを兄に勧める。勝手気ままに生きてきた兄にとってはあんまり有難いサービスではないようだが、嫌ならやめればいいのだからとサービスを受けることにさせる。

 今は自宅で過ごしているが、これまでにも家で倒れたことが何回かあり、その都度透析に来ないという病院からの連絡で自分が家に行き、そこで救急を呼んだことが何度かあった。年齢的にはまだ70になったばかりだが、透析、糖尿、高血圧とある意味成人病のオンパレードである。いずれは独居では生活を維持できなくなる。実際、少しずつだが老人ホームやサービス付き高齢者住宅なんかを探し始めている。そういう意味では、少しずつそういう施設に慣れていく必要もあるのではないかと思っている。

 さらにいえば、独居で人と触れ合うのは病院への通院時だけという日常だ。施設で他の人と話をしたりするのもいいのではと思う部分もある。

 なので、週1回のデイサービスもいれることにした。ケアマネは「温泉入浴ができる施設もありますよ。温泉とかお好きですか」と兄に話した。暮に兄が入院したときに診察券とかを探すため兄の財布の中を見てみると、だいぶ前に期限の切れたスーパー銭湯の会員券が何枚か出てきた。いっときはけっこう楽しみにしていたようだ。

 うまいこと、デイケアとかの利用を好きになってくれればみたいに思ったりもする。いずれは老人介護施設に入ってもらうことはまちがいないのだから。

 一通り、受けるべきサービスの概要をまとめたうえで、最後に契約書や重要事項説明書とかに自分がサインをした。住所と名前を何箇所も記入する。そのうえで、ヘルパーの事業所とかが決まったら、改めて面通しをして簡単な担当者会議をすることになる。

 ケアマネが帰ってからは兄になにか必要なものはないかを聞き、特にないということなので自分も早々に帰ることにした。帰りがけに昨年の台風で壊れた風呂の窓の修理が決まったこと兄に説明した。そう工事には18万もかかるのだが、これはもう致し方ないものと思っている。工事の日程が決まったらまた連絡するとして部屋を後にした。

スノー・ロワイヤルを観る

 コロナで外出歩かないようにということで、正統的な家の過ごし方を実践すべくTSUTAYAでDVDを借りてくる。そのうちの一本がこれ『スノー・ロワイヤル』。あんまり期待もせずに観たのだが、これがなかなかに面白い。

 

スノー・ロワイヤル [DVD]

スノー・ロワイヤル [DVD]

  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: DVD
 

  リゾート地で除雪業を営む男が麻薬の密輸事件に巻き込まれて殺された息子の復讐のためにうってでる。息子を殺した犯人を追い詰め殺害していくのだが、マフィアはこれを対立組織の犯行と勘違いし抗争に発展する。マフィアの抗争と復讐鬼と化した男の三つ巴がある種のカオスの如く進行していく。

 復讐、抗争による殺人が淡々と行われていく。そこにはあまり情緒性がない。ある種の悪趣味な雰囲気はどことなくコーエン兄弟タランティーノを思わせる。

 これぞB級映画という感じがする。主人公にも、ストーリーにもなんというか共感、共鳴するものが何一つない。逆にいえば観る側のそうした思い入れを拒絶するようなタイプの映画だ。主人公のリーアム・ニーソンは子どもを殺された怒りを内に燃やしつつも、それを面に出す訳でもなくただただ苦虫を噛み砕いたかのようなしかめ面のままである。

 情緒性やエモーショナルな部分がないという意味でいえば、この映画は種のハードボイルド性を有している。人の死も、怒りも、すべてが淡々としている。そのへんの演出というかタッチが面白いと思う。

 主演のリーアム・ニーソンはアクション系の俳優さんのようだが、古くは『シンドラーのリスト』で主演を演じている。あとはスターウォーズアナキン・スカイウォーカー・サーガのシリーズでクワイ=ガン・ジンをやっていた人だ。一介の除雪作業員なのに兵士のごとくことを進める。ひょっとすると元海兵隊湾岸戦争あたりに従事したような経歴ではと勝手に想像してしまうぐらい手際が良い。アメリカにはこの手の元兵士みたいなのがゴロゴロといるのかと思わせるくらいにリアリティがある。

 ついでにいえばニーソンの妻役にあのローラ・ダーンが出ている。復讐鬼と化した夫の人事でないような雰囲気を察して、家を出ていくという役柄で映画的にはチョイ役的だ。彼女のキャリアからすればある意味、ゲスト出演なのかな思わせる。なんか観ていて、あれローラ・ダーンかな、でもこんな役やるかなみたいな感じである。

 多分、2度観ることはないと思うけど、この映画はちょいとばかり面白かった。